みなさんこんにちは、メロスです!
突然ですが、子どもに読み聞かせする絵本選び、迷ったことありませんか?
「絵本ってたくさんあるけど、どんなお話が子どもたちは喜ぶかな?」
「ウケのいい絵本が選びたい!」
今回は筆者が幼稚園教諭として実際に読み聞かせをしてきた中で、
という経験から、読み聞かせでおすすめできる絵本を5冊選びました。
子どもに読み聞かせる絵本選びの参考になれば幸いです。
それではどうぞ!
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おすすめの読み聞かせ絵本5選
ね、ぼくのともだちになって!
出典:エリック=カール 偕成社
エリック=カールの絵本はどれも名作ぞろいですが、その中でも子どもたちが次々と反応を示してくれるのはこちらの「ね、ぼくのともだちになって!」です。
主人公のネズミ君は様々な動物たちと出会い、次々に「ね、ぼくのともだちになって!」と声をかけていきます。とてもシンプルな物語です。
ここでこの絵本の面白いところは、次に出会う動物の【しっぽ】がページをめくる前に描かれています。そのしっぽを見て、子どもたちは「あ、次は〇〇だ!」と想像を膨らませていくしかけになっているのです。そしてページをめくるとそのしっぽの持ち主たちが登場します。「ほら、やっぱり〇〇だ」「あれ、なにこの動物?」と、思い思いに感想を抱きながら、子どもたちは絵本の世界にのめりこんでいきます。
物語自体はとてもシンプルな構成になっているので、時には子どもたちに問いかけながら絵本を読み進めてもよいでしょう。作中でてでくる言葉は「ね、ぼくのともだちになって!」を繰り返すのみです。基本的に登場する動物たちは何も言葉は発しません。故に想像力がより掻き立てられる絵本になっています。
最後には素敵な展開と、最初から最後までの「あ、これってこういうことなの!?」と初めて読んだときに驚けるフラグ回収もなされている、とても魅力的な絵本になります。
エリック=カールはその豊かな色彩で描く仕掛け絵本がとても有名で、子どもの頃彼の絵本を手にしたことのある人も多いのではないでしょうか。その中でもこの絵本はとても子どもたちに読み聞かせしやすくておススメです。是非子どもたちと一緒に楽しんでみてください。
価格:1320円 |
どんどんどんどん
出典:片山 健 えほんのもり
こちらの絵本は片山健さんが描く「どんどんどんどん」です。
ご覧ください、この荒々しい表紙絵を。
黒煙立ち上る荒野を背に一人の男の子が雄々しく歩いています。
まずはこの表紙だけでくぎづけになってしまいます。・・・私だけでしょうか?笑
物語のあらすじとしては
あるひ あるひ ひとりのこどもが どんどんどんどん ゆきました。
出典:「どんどんどんどん」片山健 えほんのもり
こどもは わきめも ふりません。 まっすぐ とおくを にらんだまんま
どんどん どんどん ゆきました。
として始まります。初めて読んだとき思いました。
「なんなのだこれは!!」(褒め) と。
このあらすじのとおり、男の子がどんどんどんどんと歩いていくだけになります。
出てくる言葉もシンプル。ページをめくるたびに「どんどんどんどん」。非常に分かりやすいです。ただ、歩いていく場所がなんというかもう凄いんです。
初めは荒野の中砂埃やどろを巻き上げながらどんどんどんどんと進んでいくのですが、
どんどんどんどんと進むにつれて珍妙な生き物たち、おぞましさすら感じられる何か、しまいには怪獣大戦争の中をただただまっすぐに前を見たこの子が突き進んでいく物語となっています。
一体この子は何を目指しているのだろう?進む道が修羅の道すぎやしないか??
子どもたちに読み聞かせてみるともう夢中です。迫力のある絵を眺めながら「なにあれ!?」「あ、カエルだ!」「いやゴジラだ!」と見つけたものを思い思いに口に出します。それぐらいページの中の情報量が凄いんです。
読み終えた後はほっとするでしょう。そして子どもたちも考えます。
「先生、結局この子はどこへいくの?」
どこでしょうね😉
ただ、男の生き様ってやつはこういうことなのかもしれませんね。
どんどん どんどん (えほんのもり) [ 片山健(絵本作家) ] 価格:1079円 |
パンどろぼう
出典:柴田ケイコ KADOKAWA
パンが だいすき パンどろぼう。
出典:「パンどろぼう」柴田ケイコ KADOKAWA
せかいいちの パンを さがしもとめて
きょうも パンやへ しのびこみます。
お次は今子どもたちにも大人気の柴田ケイコさんの「パンどろぼう」です。
かわいらしくてとても人気のあるキャラクターなので、グッズ化されたり、大型絵本になったりと明るい話題が多いですよね。
表紙絵のパンを抱えて走っている食パン顔の彼が「パンどろぼう」です。
なるほど確かにパンを盗むためには理にかなったお姿です。「木を隠すなら森の中」ですね。
さて、そんなパンどろぼうがあるお店に泥棒に入ったところから物語が始まります。
その店の名は「せかいいち おいしい もりのパンや」 です。
登場するパンは個性的で、子どもたちとどんなパンが食べてみたいか話題にしても面白いですね。パンがたくさん出てくる絵本といえば「カラスのパンやさん」を思い出します。
物語を読み進めていくと、読み聞かせでは演じ手の表現力でより盛り上がる場面がありますね。
それはパンどろぼうが「せかいいちおいしいもりのパンや」のパンを苦労して手に入れた後の
「まずい」です。
いや落とし方笑
この絵本の1番の見どころかと思いますが、このページにいたるまでに子どもたちにパンの魅力を伝えることで、よりその落差で笑えるものに演出することができます。
もちろん、読み方にこだわらず普通に読み進めるだけでも十分面白いし、大人でもぷっと笑ってしまうようなかわいらしい物語になっています。ただ、読み聞かせでは演じ手の表現により、その魅力を倍増させることができます。
子どもたちに読み聞かせをするのであれば、是非この盛り上げ方や落とし方にもこだわってみてくださいね。きっと子どもたちの笑顔やツッコミが見られるはずです。
ほのぼのとしたかわいらしさとパンどろぼうのシュールな表情を楽しみながら、子どもたちとパンどろぼうの世界を楽しんでくださいね。
価格:1430円 |
もうぬげない
出典:ヨシタケシンスケ ブロンズ新社
次に紹介するのはヨシタケシンスケさんの「もうぬげない」です。
こちらも大人気の絵本ですね!子どもたちにはもちろんですが、お父さんお母さんや先生方のような大人からも人気のある絵本となっています。
表紙のお母さんに服を脱がされそうになっている「ぼく」のお話なのですが、
ぬげないんです。ふくが。
シンプルにそれだけのお話なのですが、これがまた面白い。
「ぼく」はどうにかして服を脱ぐ方法を考えますが、これがにっちもさっちもいかずに諦めてこの姿のままで過ごす想像を膨らませます。「ジュース飲むときはどうしよう?」とか「ともだちできるかな?」とか。想像力豊かすぎて笑えます。
後半は再び服を脱ごうと頑張る「ぼく」ですが
ベ〇ータになります。
出典:ドラゴンボールZ 燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦より
ということでこの絵本を読み聞かせで演じるときのコツは、ずばり
「ベジー〇」になりきること
ですね。・・・すみません冗談です。
ただ、このお話の「ぼく」の想像力の豊かさと心の逞しさから私たちは学ぶべきことが多くあります。きっとこの絵本はそのようなところが世のお父さんお母さんから支持されているのでしょう。
子どもたちに読み聞かせている最中、大人も子どもも笑顔の絶えない、そんな素敵な作品です。
価格:1078円 |
えがないえほん
出典:B・J・ノヴァク 早川書房
最後に紹介するのはB・J・ノヴァクさんの「えがないえほん」です。
これも今までメディアで紹介されたりアナウンサーさんが読み聞かせをしたりして有名になった作品ですね。
気になる内容ですがこの絵本、絵本なのに絵は一切描かれていません。
その代わりに、文とことばが色鮮やかに書かれています。
そしてこの絵本にはあるルールがあります。それは
かかれている ことばは ぜんぶ こえに だして よむこと
出典:「えがないえほん」B・J・ノヴァク 早川書房
なにがあっても
ということです。
これは読み聞かせをする全ての人への挑戦的な絵本ですね。
初めてこの絵本を見た子どもたちはこういうでしょう。
「え~、絵がないなんてつまんないじゃ~ん」 と
さあ、こう言われてからが本番です。
大人の実力ってもんをみせてやりましょう。
この絵本を読み聞かせするときにはコツがあります。
それは
恥を捨てて全力で。新しい自分を開花させることです。
そしたらきっと子どもたちのヒーローになれますよ。
ちなみに読み聞かせ後に自由にこの絵本を子どもたちの手にとらせると、一生懸命言葉を読み上げる子どもたちの姿を見ることができるかもしれません。
価格:1430円 |
まとめ
さて、今回は筆者が実際に子どもたちに読み聞かせをしてきたなかで、特におススメできる絵本を5冊紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
今回選んだ絵本は、子どもとコミュニケーションをとりながら読み聞かせができる絵本を多く選んでみましたが、まだまだおススメしたい絵本はたくさんありますので、また続報をお待ちいただけたらと思います。
絵本の読み聞かせは子どもが楽しむもの、という考えもありますが、大人も楽しんで読み聞かせをすることで、より充実した時間を過ごせるかと思います。是非子どもたちにたくさんの物語を伝えてあげてくださいね。
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