梅雨時期に一番身近でよく見かける植物といえば、
あじさいですよね。
日本人にはとても身近な植物であり、町中で見かけることも多いですし、自然が残る場所であれば自生しているものも多いです。
幼稚園や保育園でも身近な存在であり、題材として取り上げられることもしばしばあるかと思います。
今回はそんなあじさいを、子ども達とより楽しむための豆知識を紹介します。
あじさいを楽しもう
あじさいとは?
日本の梅雨時期に、青やピンク、紫色といった色鮮やかな花を咲かせるあじさいの低木。
よく見かける植物ですが、実はあじさいのルーツは東アジアにあると言われており、日本はあじさいの原産国になります。昔から日本に自生する植物なんです。
その美しい見た目から栽培が盛んになり、現在世界中で栽培され、愛される植物となっています。
なぜ「あじさい」とい名前なの?
古くは万葉集にも登場しており、人々にとって身近な存在であったことが伺えます。
その万葉集では「あづさい」という名称であじさいが登場するのですが、これは
「藍色が集まったもの」
というものを表現される言葉だそうで、それがなまって現代の「あじさい」という名前で定着したそうです。日本の歴史と関わりがあるとは面白いですよね。
あじさいはなぜいろんな色があるの?
あじさいと言えば水色、青色、ピンク色、赤色、紫色などなど・・・色鮮やかでカラフルですよね。
では、なぜあじさいの色はここまで多岐に分かれるのか。それは土壌のpHが関係しているようです。
土壌が酸性ならば青い色
アルカリ性ならば赤い色
となるそうです。
自然の中で自生するあじさいは青色を見かけることが多い気がしますが、雨がたくさん降って山の土壌が酸性に傾くからでしょうか。
もともとの花の色はピンク色だそうですよ。
あじさいには毒がある!?
そんな身近で美しい植物であるあじさいですが、実は毒性を持ちます。
実際に戸外であじさいに触れる機会や、切り花にしたり、鉢植えであじさいを管理したりして子ども達と観察する機会もあると思いますが、そういった場合は注意が必要です。
基本的には体内に入らなければ大丈夫ですが、葉っぱや花に触れた手で顔を触ったり、口に入れたりしないよう十分注意しましょう。
過去にはこの毒性を知らずに料理の下にあじさいの葉を敷いて出してしまい、中毒症状が起こったという報道もありました。
絵を描いたり制作をしたり・・・あじさいは色んなことに使えます
教育・保育現場では実際にあじさいの花を観察して絵を描いてみたり、あじさいの花に見立てたスタンプをしてみたり、制作物を作ってみたりと、5月から6月にはなくてはならない存在ですよね。
ただ花を見て「きれいね~」で終わってもよいのですが、そこから1歩踏み込んで、今回紹介した豆知識等を子ども達に伝えながら保育実践をしてみると、また少し違った視点の面白い子ども達の声が聞けるかもしれません。
梅雨のシンボルあじさい、是非子ども達と楽しんでくださいね。
↑6月には時の記念日もありますので、あじさいモチーフの腕時計を過去に子ども達と作りました。
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